今回は、私どものお客様でもある、とある歯車メーカーさんのお話です。（※社長さんから掲載の了承を得ております）実はこの歯車メーカーさん、過去に失敗をしてしまったのですが、ここ数年で業績がＶ字回復してきています。キャッシュフローの額で言うと、前々期が２５００万、前期が３５００万、直近が４５００万と、どんどん回復。ちなみに、社員数は４５名程度です。

私はその社長さんと１５年以上の付き合いがあります。先代から交代するタイミングでお付き合いが始まりました。社長さんは３代目で現在４５歳。当時はまだ３０代半ばでした。

社長になられて早々に、工場を新設。大きく設備投資のため借入総額５億円。しかし、注文は増えず、すぐに返済不能に･･･。今から６～７年前に返済を止め、現在も止めている状況ではありますが、ここ数年、徐々に返済の原資が生まれてきています。

当時、５億は７行から借りていました。先月に、取引のない池田○○銀行さんが回復の兆しを見て、民間６行の分、約２億を全て立て替えてくれ、さらに７千万の追い銭までしてくれました。

その際、私も池田○○銀行さんの方とお会いしたのですが、相手は、融資部の部長さんでした。「宮本さん、話をしようよ」と言われ、ざっくばらんに「この会社どうなん？」と聞かれました。なんで失敗した社長が儲かる社長になったのか、その理由（真実）を知りたいと。その理由が腑に落ちたら付き合えるとのこと。

私が知っていることを正直に伝えました。「社長が変わったんです。数字でチェックできる人になりました」と。その理由と、約５年を掛けて変わってきた経緯についても詳しく説明し、納得してくださいました。

反対に、私からも聞きました。
私：「再生の支援をしていく中で、良くなっていく会社ってありますよね？」
銀行：「確率は高くありませんが、いっぱいあります」
私：「どういう特徴がある会社が良くなりますか？」
銀行：「ひとつです。数字に強い。数字をチェックできる社長です。」

私たちの経営理念に「数字に強い経営者を育てる」とあります。
数字に強くなりたいと思われている方、是非、気軽にご相談いただければと思います。