お知らせ
頑張るって、何を頑張るんですか?
先日、事務所に来られたアパレルの小売りの社長さんと、こんな会話になりました。
宮本「(数字を見る限り)儲かってないですね、これからどこをどう手を付けるとか、何か考えて いることはありますか?」
社長「頑張ります!」
宮本「頑張るって、何を頑張るんですか?」
社長「もっと販売します!もっと売れたら儲かるので(笑)」
しかし、この社長さんの場合、問題は売ることではなく利益率でした。
“問題”というのは社長 さんの“理想”と目の前の“現実”との“ギャップ”のこと。
この社長さんの頭の中では利益率が50%ということだったのですが、実際の数字を計算してみると、35%くらいしかありません。
ここにギャップ、つまり問題があり、ここに手を付ける必要があるのです。
売りたいので大量に仕入れ、しかし、シーズンを過ぎると売れ行きが鈍り、大量の在庫を大幅に値下げして売りさばき・・・を繰り返し、どんどん利益率は下がっていたのです。
なので、この社長さんには「仕入れと在庫をちゃんと見ておいてください」と、またその具体的な方法もお伝えしました。
こういった「頑張ります!とにかく売ります!」という社長さんというのは、
優秀なプレーヤーであることが多く、社長業よりも現場で動くことが楽しく、「昨日やったことを今日もやって、今日やったことを明日もやって何があかんの?」という傾向にあり、そういった方の大半が、解決すべき問題を把握していません。
私は仕事柄、たくさんの会社の本当の情報(数字)を見てきました。
上手くいっている会社も、そうでない会社も、規模や業種も幅広く本当にたくさん見てきました。
だからこそ、それぞれの会社さんの問題に早期に気がつくことができます。
理由は目標数字と現実の数字を比べることと、その数字を細分化する技術があることだと思います。
その技術を身に付けると原因分析と問題点の発見は可能になります。
毎日頑張っているのに、なかなか楽にならない、思うように成長できていないと停滞感を感じておられましたら、
是非、お気軽にご相談ください。