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経営改善 社員が動く組織と動かない組織
「社員が俺の言うことを聞かないんだよ・・・」「社員が思ったとおりに全然動かないんだ・・・」といったことを、私は多くの社長さんからよく聞きます。
世の中には、社員が動く組織と、動かない組織があり、その違いは“規律を守る”風土があるかないかです。ニンジンをぶら下げ、いくら社員のモチベーションを上げたところで、動かない組織は動きません。反対に、動く組織は何もしなくても、社長が指示を出すだけで動きます。
御社はどうでしょうか?あの経営コンサルタントとして有名な一倉定さんという方が、「環境整備に関する方針が重要だ」とおっしゃっています。環境整備の中にあるのは、挨拶と整理、整頓、清掃、清潔、躾。これらを徹底していくことで、仕事の能率が上がることはもちろん、なにより、規律を守るようになるとのこと。規律を守る風土ができれば、組織が動くようになる。だから、環境整備が大事だということなのですが、かつての私にとっては、それが肌に合いませんでした。
もともと、自衛隊という日本最強の組織を辞めたのも、それが嫌だったからです。なぜやるかではなく、やると決まっているからやる。規律を守るということなのですが、個人的には抵抗がありました。ただ、組織を動かすには、あの状態がベストだったのだと、今ならわかります。
上にも書きましたが、規律を守る風土にするには、環境整備の徹底が必要です。いわば、トレーニングです。例えば、挨拶。朝はおはようございます!と元気に挨拶をすると決める。できない理由はありません。小学生でもできます。「ちーす」ではなく、「おはようございます!」です。それを会社として徹底する。もちろん、元気に挨拶ができたからといって儲かるわけではありません。
ただ、挨拶はこうすると決め、それを毎日守る。やろうと思えば技術に関係なく全員ができることを決め、それをする。その繰り返しで規律を守る風土になります。
時間はかかりますが、動く組織にするには、それが一番大事なのだと、私も思っています。