お知らせ
税理士事務所開設の経緯
記念すべき第1号は、私が平成15年に税理士事務所を開設するに至った経緯についてです。
話は高校生で防衛大学を受験することになったところから始まります。父から「うちは金がないから、家から通える国立大学しかあかん」と何度も聞かされていた私は、その通りにするしかないと思っていました。そして、いざ受験シーズンに入ったとき、たまたま友達が伊丹で防衛大学の試験を受けるという話を聞き、また、試験は無料ということで、自衛隊に何の興味もなかった 私も(模擬試験のつもりで)付き添いで受けてみました。すると、友達は落ち、私は受かってしまったのです・・・。両親は手放しで喜びました。全寮制でお金は掛からず、もう就職先も確約された ようなものだったからです。私は行くつもりはなかったのですが、国立大学の試験に落ち、ここ からまた勉強するのも嫌だったので、そのまま防衛大学へ行くことにしました。
しかし、防衛大学の水が私には合いませんでした。学生ですが自衛隊員(国家公務員)で、勉強をしながら訓練もします。そして、極端なことを言いますと「右向け右!」が素直にできる人は良いのですが、私はそこで「なんで?」とその都度、思ってしまう性格だったのです。これを4年間頑張ることはできても、一生の仕事としてやっていくのは、正直自分には無理だと悟り、学生で ありながら真剣に、将来の自分の職について考えるようになりました。
そして、行き着いた答えが“自営業”でした。組織で上から言われた通りにやるのではなく、自分で100%決定し、自分で100%責任を負う、そういう立場に憧れ、そして、自営業として何をやるか、様々な職業が紹介されている本を読み、直感で「これなら自分でもなれる!」と思った。大事なことなので追加すると、「儲かる」とも記載されていました。税理士を目指すことを、そこで決めたのでした。
防衛大学を卒業後、任官拒否が認められず、航空自衛隊へ。そして、予定通り半年で辞め、2年間という期限を設けて
専門学校のTACにて税理士試験の猛勉強。5科目中2科目に合格し、拾ってくれた公認会計士松井章事務所に平成6年に入社。平成11年に税理士登録。平成15年晴れて宮本和雄税理士事務所を開設することになりました。もし、あのとき防衛大学を受けていなかったら・・・今の私はなかったと思います(笑)。
昔は嫌だった自衛隊という組織、今になって思うことは、自衛隊員が決められた通りに動くように教育されている、理想的な組織と思います。その体験が社長と一緒に考える「中小企業の組織作り」に生きていると感じています。「人間万事塞翁が馬」ですね。