9月に石垣島に行って来ました。（ちょうど台風が来ていたときで、前半はホテルに缶詰でしたが・・・）

今回は、現地でお昼を食べに行き、衝撃を受けたあるお店についてです。そのお店は、嫁さんが事前にネットで調べておいた“旬家ばんちゃん”という創作料理のお店（食べログ評価３．６）。石垣島の中でもだいぶ田舎の方にあり、レンタカーで向かってその付近に着いたものの、そこにあるのは普通の一軒家。目立った看板もなく「あれ？これ間違ってるんちゃうかな？」と思いつつ、よく見ると、ひっそりと看板が・・・。舗装もされていない原っぱ駐車場に車をとめ、入口に向かうも表は民家の入口。裏に回ってくださいとあり、なんてやる気の無い店なんだと思いつつ、裏側に回って店内を見ると、２０ほどある席は、なんとほぼ満席！店員さんから「予約されてますか？」と聞かれ、「はい、してます」と答えて席に着けましたが、どうやら予約客しか入れないお店のようでした。

内装は全くお金を掛けておらず、冷房も効きが弱くて暑い・・・。注文するときに、６種類あるおかずから２つ選んでくださいと言われましたが、すでに１つは売り切れ。注文をしてから出てくるまでなんと３０分・・・。それでいて、料理がむちゃくちゃ美味しいかと言われれば、まあ普通に美味しいレベル。食後のアイスクリームは品切れ・・・。夜の営業はなく、15：00で閉店。商売っ気が全くありません。

ちなみに、料金はランチにも関わらずひとり２千円程度と高め。にも関わらず満席。これは　“ネットの力”だと思いました。嫁さんは食べログの高評価を見て、ここを選びましたが、周りのお客さんも観光客ばかりでおそらくネットからだろなぁという感じでした。何もやっていないようで、ごちそうではなく、「自然豊かな離島で、体に優しい食材を使った自然食」とテーマを明確に打ち出して、ちゃんと打つべき手は打っている感じでした。

立地が悪いだ何だと、売れない理由を並べる方はおりますが、それは売れないのではなくて売っていない、売る努力をしていないだけなのでは？やり方はきっとあるはずだ！と、ばんちゃんの繁盛ぶりを見て思わずにはいられませんでした。