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決算書(財務情報)、金融機関が見ているのはこの2つ

今回は素人と玄人の決算書(財務)の見方の違いについてです。素人というのは数字を見ることに関して素人という意味ですが、誰かと言えば社長です。そして、玄人というのは金融機関、お金を貸す人たちです。

実はこの両者、決算書の見ているところがそもそも違います。社長はPL(損益計算書)を見ているのですが、金融機関が見ているのはBS(貸借対照表)です。

社長は、とにかく今上手くいっているかどうかを売上や利益から見ますが、金融機関の人からすると、例えその数字が良かったとしても、瞬間風速的なものとしか見ておりません。彼ら金融 機関が見ているのは、過去からの積み重ね、累積でどうだったかがわかるBSなのです。

そして、彼ら金融機関がBSのどこを見ているのかというと、大きくは2つ。

1つ目は、自己資本の額。これがたくさんあるかどうか。マイナスだとダメ。レッドカードです。また、資本金が1000万で自己資本が900万だと、創業以来の儲けがマイナス100万で、儲けていない会社ということでイエローカード。ここを彼らはまず見ます。

2つ目は、今ある借金を(利益で)何年で返せるかということ。簡単な計算式は【借入金÷(税引き後利益+減価償却費)】これが10を超えると「10年で返せないほど借りてしまったのね、もう貸せません」というのが全国統一のルールです。(逆に言うと10までは貸せるということ)

ちなみに、3つ目をあげるとしたら売掛金と在庫。これが業界の平均と比べてどうか、これが変に多すぎると、粉飾しているのでは?と疑われます。資料の信憑性をここでチェックしています。

今やっていることが当たっているかどうかのチェックはPLでできますが、それは社員目線です。BSをちゃんと見れば経営課題が明確になります。BSに興味を持ってマイナスになることは何もありません。まずはBSを並べ、どこがどう変ったのか、またそれはどうしてなのかを考える。そのあたりから始めてみてください。