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売上を増やして借金も増える??

中小企業の多くの社長さんは、売上・利益拡大で会社を成長させることが目的、ゴールだとおっしゃるのですが、私の考えでは売上や利益はあくまで手段、目的は財務です。

売上・利益が増えたとしても、お金が増えないのであれば、会社として幸せとは言えません。 目的は財務と書きましたが、ここで言う財務というのは預金と借金の差額のこと。計算式で言うと【預金-借入金】です。この差額が大きくなる=財務が良くなっているということです。

その財務をないがしろにして、売上・利益の拡大こそが全て!となってしまうと、結果、お金に苦しんだり、過大な借金をして無駄な利息を払うといった本当にもったいないことが起こります。

例えば「借金返すために売上拡大だ!利益率下げてでも売上増やすぞ!」と、売上一番の 社長さんが陥りやすいのが、売上を増やし、もれなく借金も増えるというジレンマです。売上が 増えると売掛金や受取手形、在庫も基本的には増えてと、寝ているお金が増えます。つまり、 会社にお金がなくなっていくわけです。すると、支払いのためにまた借り入れをしないといけなくなり、借金を減らそうと思ったのにさらに借金が・・・と、わけがわからなくなります。

では、どうすればいいか。それは、売上・利益は手段、目的は財務ということを社長が理解するということなのですが、是非やっていただきたいのが、売上を増やすとBS(貸借対照表)のどこにどういう影響が出るのかを見て、理解することです。手形がある会社、ない会社、在庫が多い会社、そうでもない会社と会社ごとにその影響の出方は違うので、ご自身の会社の場合どうなのか、これを見てしっかり理解するということが第一歩です。

前回の【決算書、金融機関が見ているのはこの2つ】でもお伝えいたしましたとおり、社長はPLではなくてBSを見て理解することがとても大事です。PLの売上や利益を見て、増えた減ったと一喜一憂するのではなく、目的である財務を良くしていくために、BSを見る。まずは3期分くらいを並べてじっくり見てみてください。