お知らせ
◆「社員が言うことを聞かない」という相談を受け・・・◆
お客様である社長さんから「社員が言うことを聞かなくて困っている」と相談をいただきました。
社員数が20名くらいの会社組織で、仕事はしていないわけではないのですが、皆が自分勝手に動き、別に迷惑を掛けていないのだから問題ないでしょと、社長の言うことを聞かないとのこと。
さらに社内の風紀も乱れ、社長が組織をコントロールできていない状態に大きなストレスを感じておられました。
ちなみに、社長さんはとても論理的でまたドライな方で、数字もよく見ていて、利益も上げています。
ただ、人の扱いも数字さえ上がればという、まるで外資系のような感じで、儲かっているときはいいのですが、儲からなくなると怒り、社員はすぐ辞め、定着率も非常に悪いものでした。
私は、小さな会社は社長が方針を決定し、社員がそれを実施するシンプルな形で進むべきだと考えています。
その形であれば、儲からなかったときにすぐ軌道修正ができるからです。
ただ、今回の会社の場合、社長さんが方針を決定しても、社員が忠実に動くかと言えば、答えはNO。
また、その関係性を構築していくためのルールもほとんどありませんでした。
ところで、忠実に動くという意味で、国内最高峰の組織をご存知でしょうか?
それは、私がかつて所属していた“自衛隊”です。
右向け右と言ったら1000人いようが右を向きます。
リーダーの人間性ではなくて、リーダーが言ったとおりに動くという状態が、日々、小さなルール(例えば挨拶や朝礼、掃除や点呼など)を守ることの繰り返しで、培われているのです。
自衛隊も中小企業も(自分の頭で考えて行動できるような)優秀な人は来ないという共通点があります。
であるならば、社長が方針を決定し、それを忠実に守るという組織を作った方が、会社を成長させるためのPDCAもどんどん回していけると思うのです。
忠実に動く組織になるための、小さなルールの作り方などについては、また別の機会に書かせていただきます。
皆さんの会社組織はどのような状態でしょうか?